あまりにも人知れず国の重要文化財なのに。
これはどうしたことか。静寂がひろがり、
ひょっとして1年中、誰も来ないのでは、
と思ってしまうほど、周りには何もなく、
ついででちょっと寄ってみようなどという
人もいないでしょう。
これがその山門、本堂があった場所からは
200mくらい離れてるようで、
645年の創建時には相当寺域が広大で
あったことと思われます。
またこの山門内には鎌倉時代の作とされる
塑像の金剛力士(仁王)像2体
(阿形・吽形)を安置してます。
これは山門の側面。
残念ながら、現在本堂はなく、
本堂は老朽化により傾いたため
第二次世界大戦後まもなく解体され、
礎石をとどめるのみです。
創建当初は本堂と
常行三昧堂(現阿弥陀堂)の
二堂からなる法界寺型の
伽藍配置をとっていたとされる。
現在は阿弥陀堂・三重塔・文殊堂が残り、
3棟とも国の重要文化財指定を
受けているようです。
これが入り口近くの文殊堂
文殊堂の足元。地盤の高低差を
ものともせず、立ち上げてます。
これは文殊堂の軒越しに三重塔をみたところ。
三重棟の見上げ。二重垂木の詳細。
三重塔、正面から
文殊堂の軒先の連続する垂木の美しさ。
ピアノの鍵盤のようでもあるが
ピアノのほうが時代は新しいね。
阿弥陀堂への階段
阿弥陀堂正面。
常行三昧という天台宗の
重要な修行のためのお堂で
阿弥陀如来を本尊としています。
文殊堂正面。
懸造様の高床を持つ構造物で、
建立年代は様式手法から見て
応永13年(1406)の罹災後とされてます。
1453年の説もあるそうです。
周辺は別世界のここ30年の新興住宅街。
別天地のようなこの静寂をぜひ
あじわってみてはいかがでしょうか。
ハイキングがてら
西神南駅から徒歩20分ほどで
小さな山を越えれば唐突に
正面にあらわれます。
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