柱と梁の話をします。
基礎の時と同じような感じですが
住宅の打ち合わせを
してると材木で見えてる部分を
なんでも「柱」と呼ぶ方がおられます。
正しくは地面に垂直に
立っている材木を柱と言い、
地面と平行に横たわっている
材木を梁といいます。
横架材(梁を含む横たわる材の総称)は
もっといろんな名前に
細分化されててややこしいのですが
家の中で見えてくるとしたら
梁と呼ばれる部分がほとんどなので
他はおぼえなくてもよいかと思います。
柱は梁に比べて見えることが
現代ではほぼなくなりました。
たまに床の間を設けた場合の
床柱くらいでしょうか。
その他の多くの100本ほどの
柱は全て壁の中にあり
見えない大壁構造という作り方が
ほぼ100%主流になってます。
50年ほど前のサザエさんの
ような家と比べると
全体の8割がたが畳の部屋
というスタイルはほぼなくなり、
全ての戸建て住宅もマンションの室内と
変わりない柱・梁の見えない
均一な空間が主流となりました。
これは欧米化スタイルの
真似もありますが主には
家を建てた人たちからの
クレームのがれから
作り手側がシフトして
いったことに起因してそうです。
何故かというと木というものは
材木になってからも
落ち着くまで長い年月を要し、
建ててからも動くからなのです。
するとどうなるかというと
スキマがあきクレームとなるのです。
ざっくりいうとそんな感じ。
なのでそれを隠して中に入れてしまえば、
動いても関係ないというわけです。
また、集成材の柱や梁も増え、
見栄えも純な木材のように
美しくないということもあり、
なんでも隠し、ごまかします。
フローリングと呼ばれる
床の板の間もほぼすべてプリント合板です。
これも無垢の板を使えば反ったりすいたり
いろいろ問題が出るので
使われなくなってしまいました。
プリント合板フローリング
もしくは突板と呼ばれる1㎜にも
満たない薄い板(紙?)を
貼りつけた合板フローリングを木の板
と思って育った子供は
それが木と思ってるんでしょうね。
大人が経済効率ばかりを
求めるからその影響を受けた人たちは
本物の良さや尊さをわからないで
大事なことを感じる能力が
落ちていってるのではないかと思います。
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