誰でもわかる住宅の基礎と土台の違い


木造住宅の基礎と土台に関してお話します。
住宅の打ち合わせをしているとたまに
基礎のことを土台という方がいます。

そんな時は多分コンクリートの
基礎のことを話して
おられるのだなとスルーして
こっちはなんとなく
この基礎は厚みがなんぼで
なになにで~と話を続けます。

まあ、土台と呼びたくなるのもわかるので
仕方ないのかなと思います。

「基礎」と呼んでいるのは
鉄筋コンクリートでできていて
土に接している部分で
地上40㎝くらいの高さの部分です。
たいていは薄いグレー色してます。

最近では縦に櫛引仕上げや、
塗装で着色なども増えてるようです。
そして、そのコンクリートの上に
載ってるヒノキの角材
12㎝×12㎝×3mほどの材木です。
これが土台です。
建築での部位の名称ですね。

樹種はたいていヒノキを使います。
シロアリに対する忌避性能が
あるので使われます。
あとは水に強い性能もあり、
その点ではヒバやクリが
昔は使われたりしていました。

いかがでしょうか。
基礎と土台の違いが
おわかりいただけましたでしょうか。

基礎のコンクリートには
当然鉄筋が入っており、
引っ張り強さにも
耐えしのぐようにできてます。

圧縮にはものすごい強さを発揮する
コンクリートも引っ張られると
もろいので鉄筋が補強してます。

これを reinforced concrete 略してRCと
呼んでます。サクセションではないですよ。

この土台はなんのためにあるかというと
1階の柱を50本ほど建てる場合に
高さを均一に揃えるためにあり、
これがないといくらきれいに打ち込んだ
コンクリートでもでこぼこしていて
まっすぐに建ちません。
コンクリートに木材は突き刺せないので
土台にはホゾ穴をあけ
柱の足元にはホゾという差し込み
を作って土台と柱を接続して建込ます。
これをてっぺんの棟まで続けて
組み上げることを上棟といいます。

昔は石の上に柱を直接石の表面の凹凸に
合わせて柱の底を上手に削って
石の形をカタドリ、建てていたので
柱同士のてっぺんを梁でつなぐのは
大変技術や手間がいることだったようです。

今はそういうことはしません。
土台を使います。
これが地面に近いので
シロアリの被害にあわないように
シロアリ対策をするのですが、
以前はクロルピリポスと
いう人間にも害のある
成分含有の薬剤を使っていたので
20003年に建築基準法で使用禁止となりました。

それに代わるものとして
人間には無害といわれる
多くのものが出回りましたが
今はホウ酸がかなり
使われるようになってきました。

これは塩の7倍も安全とされている
(ボロン#10)もので腎臓のない
シロアリには効き目があるが
人間には無害だそうです。
使用例としては目薬や、
ホウ酸団子などがあります。

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