巷あふれる昨今の住宅及びマンションの新築時のVOC濃度は
いかほどのものなのか
一つ一つの新建材のホルムアルデヒドの量は国の基準を満た
したものになっていて各建材メーカーが作る製品はF☆☆☆☆
です。と国が認めてます。と、だから何の問題もないといいた
いようですが、実際にはホルムアルデヒドとクロルピリホス
(使用禁止)以外のVOC揮発性有機化合物(毒物)はなんの
規制もされてません。
ホルムアルデヒドも規制値以下ならおとがめなし。で、
その測り方はメーカーの意のままにあやつられて操作され
(これはどの業界にもありよく問題になってますね。)
どこまで本当のことやらよくわかりません。
そして規制値以下ということはちょっとは揮発してるわけで
総量規制はないのでそういう建材ばかりで建てた住宅は新築時に
入るとうわっくっさーと(岡八郎か)なってしまうわけです。
ゼロホルムではなく低ホルム住宅なのだということです。
法律は守っても身体を守ってくれてるわけではないのです。
目もちかちかするし、僕自身は結構ものの刺激に鈍感なほうと
思ってましたが無垢の素材しか使わない住宅をよく知るわが身
としましては新建材だらけの住宅がこんなにくさく感じるんだな
と最近思いました。
国のいうとおりやってても安全というわけではないので
自分の身は自分で考えて守るしかないのです。
大手メーカーと国がつるんで自分の都合のいいように
世の中動かしていってるかもしれないので注意深く気を付け
ましょう。
ナイチンゲールは「看護覚え書き」という著書で
こんなことを言ってたそうです。
「建築業者が家を建てる目的は、あくまでも投資する資金に
対する最大の利潤をあげるところにあって、居住者の医療費を
安くするところにはないからである。しかし、もし居住者たちが
もっと賢くなって、非健康的な構造の住居に住むことを
拒むようにでもなれば、(中略)儲けに聡い建築業者たちは
たちまち正気に戻るであろうに。しかし現実には、
彼らは一番安上がりな家を建て、またその家に平気で住むような
愚かな人々が、いつの世にも存在するのです。」
これは140年前に書いたそうですが、驚くほど
現代日本の住宅事情にあってます。
戦後、日本人は長らく積み上げてきた木造建築技術
を捨て、安易な経済効率優先のクレームの少ない
新建材だらけのまがい物住宅を量産し続けてきました。
その結果がシックハウス症候群などという新たな
病を発生させてしまったのです。
日本全国でシックハウスでお悩みの方は2003年頃には
70万人ほどと聞いたこともあります。
これは160人に1人くらいの割合で、圧倒的に
少ないといえるのでしょうかね。でないと大手ハウスメー
カーの作る住宅をよいと思う人はもっと少なくて。売れ
ないはずですよね。
WHO(世界保健機関)は、シックハウス症候群の症状として、
以下に示すものを挙げています、これらの症状の一つ、
または二つ以上が現れる場合をシックハウス症候群と称して
います。
シックハウス症候群の症状は、頭痛や吐き気ばかりではなく、
とくに多いのは慢性的な疲労感や、思考力・注意力・意欲などの
低下、ライラや睡眠障害で、いずれも更年期障
うつ病、心身症などでよく見られることから、
これらと誤解され易く、間違って判断される事が多々有ります。
新築、またはリフォーム後にこうした症状が現れた場合は、
シックハウス症候群を疑ったほうがまず間違いがないと
考えて良いと思います。
厚生労働省は『室内空気を汚染し、人の健康を害する』
問題物質として13種類の化学物質にガイドライン値を設定して
います。
その中には、今回規制されたホルムアルデヒドとクロルピリホス も含まれています。
また、残り11物質に関しても『科学的な知見』が得られた段階で規制
することになっています。つまり、健康には良くないけど
『今は規制されていないから、今建てる家には使っていいよ!
といった物質ということです。
将来規制されることが分かっている有害物質なのに、
今は規制されていないから使ってもいいということなのです。
知ってますか?成人が一日に摂取する量は、
水や食べ物で2kg、空気は一日に20kgも体内に吸い込んでいるのです。
浄水器やミネラルウォーター、無農薬野菜や健康食品。
口に入れるものにはそれなりに気を付けているけれど…。
同じようにして体内に入る空気の摂取量はその10倍。
しかも食べ物は肝臓で解毒されますが、
空気は肺の毛細血管から直接血液に溶けて全身へ流れます。
食べ物よりも空気の方が、量も多く影響もダイレクトなのです。
住宅内の空気環境が悪いと子供やペットは影響を受けやすい。
子供は体が小さく活動が盛んで、体重1kg当たり、
成人の3、4倍の飲食をし、2倍の空気を呼吸します。
同じくペットの新陳代謝率も人間の7倍です。
子供もペットも下界の汚染物質をより多量に
消化器や呼吸器から取り入れ、汚染物質の吸収力も盛んです。
子供やペットは地面や床に近い位置で生活しています。
低い位置の空気は多くの汚染物質が高濃度で滞留しており、
子供やペットは常に汚染物質にさらされています。
乳児では、成人のように汚染物質を排出したり、
汚染物質を分けて脂肪に蓄えることができません。
乳児の免疫系は充分に機能していません。
また有害物質をブロックする血液脳関門は
生後6ヶ月まで未発達です。
妊娠中は、母体に蓄積された体脂肪が
胎児の栄養分となりますが、
ダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニル)のような
多くの汚染物質は新油性のため、脂肪組織に蓄積されます。
高齢であるほど母体には汚染物質が多く存在します。
またこれらは先に産まれた子に受け継がれやすく
(母体の汚染物質は減少)汚染物質を多く受け継ぐことになります。
ほんとうにこの恐ろしい有害揮発性化合物による
シックハウスに悩む人は最近では100万人ほどという
予想がされています。14年で30万人ほど増加してる
わけで、騒ぎだしてから一応規制されはじめてからも
毎年2万人ほども増え続けてます。
これは日本人の6000人に一人での割合で
今や4人に一人と言われているか花粉症に
比べればかなり少ないのですが原因の根っこが
違うし、症状も重いので、やはりもっと
重要視し、住宅内空気環境を整えるべく、
対策をするべきです。
一切、揮発性有機化合物を揮発する材料を
使わない住宅を実施しているとうたっている会社も
ありますが、徹底してやるにはそれ相応の
費用はかかるので誰もが建てれるわけではないのです。
ここにジレンマを感じますがこういう家づくりを
していきたいし、している人たちを応援したいと思います。
結局冒頭に言った室内VOC濃度は述べていなくて
申し訳ないのですが、これは個々に計測するしか
なく、そのデータは古いものしかなく、今どうなっているかは
私自身よくわからんのです。
しかし、悩んでいる人にとってはそれが
何パーセントだろうがF☆☆☆☆建材使ってようが
悩んでることにかわりないので、
解決するにはそれを無くすしかないということなので
基準値以下だから我慢しなさい
というわけではないのです。
そもそも室内の有害化学物質の規制値は
法律で決められてるわけではないので
大手ハウスメーカーはやりたい放題です。
再度言いますが自分の体は自分で守るしかなく
それに対する熱心な学習は誰もが必要であると
思います。なんせ食べ物より多く摂取する
空気環境のことなので、問題は切実です。
しかし、材料選びは繊細に。
天然木材からもアセトアルデヒドは
揮発している例もあるので
盲信しないように。
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